祖母井さんのメッセージ
今朝の日経に祖母井さんの手記「助け合う心、どこへ」が掲載されました。
以前におっしゃっていた「ファミリー」という言葉は、どのような想いや考えで発していらっしゃったのか、よく理解できる内容でした。
本当は転記してはいけない著作物だと思いますが、大変感銘を受けたので、以下、要旨と引用を記します。
(ここからは要旨)
・ジェフに来て12年が経過した。
・来る直前に、阪神大震災に被災。生まれ育った街が破壊され、知人も失った。
・プロは言い訳が効かない世界。迷ったが、「子供の育成」に惹かれて決心をした。
・最近思うのは、自分に到底理解できない事件が毎日のように起きること。
・これらは、倫理なき、経済競争の所産に思えてならない。
・社会全体が、ヒューマニズムよりもエゴイズム、自己中心的な世界へ変化。
・助け合うことよりも、個人で生きて行かねばならない厳しい時代になってしまった。
・勝者のみを称えるプロスポーツも、社会の流れを後押ししているかも知れない。
・ユース育成からGM稼業に軸足を移した自分にも、忸怩たる思いがある。
・妻がカトリック教徒で教会へ出向く機会がある。
・ここには、みんなで助け合って生きて行こうという雰囲気がある。
(ここからは引用)
自分がジェフでやり残したと残念に思えるのは、そのような平和的な雰囲気を作れなかったことである。クラブの強化や運営だけでなく、人としてしなければならない何かをスタッフや選手、ファンに対して十分に問いかけられなかったことである。
これからの21世紀のスポーツに必要なことは、過激な競争社会から人間的な営みをスポーツを通じて取り戻すことだろう。ジェフも同様で、やみくもに優勝を目指し、人間的な温かさを失うようなことがあれば、意味のない活動になってしまう。
最後に、ジェフを愛するファンへ。人に愛されるクラブづくりをサポートしてください。これまで長い間、ありがとうございました。
「人に愛されるクラブ」というゴールイメージを言い換えると、例えば、野球ファンからも、音楽のファンからも、はたまた学校や会社から、地域から、日本全体から、世界から尊敬される、一目置かれる存在になって欲しい、ということでしょうか。
ファンの領域で言えば、フクアリに駆けつける一人ひとりが、選手、スタッフ、他のジェフファンはもちろん、相手サポーターから見ても愛される、尊敬される、一目置かれる存在になっているかどうか。一般の千葉市や市原市民から見て、「ジェフファンは素晴らしいね」という存在になっているかどうか。相手チームのサポーターから見て、「ジェフのサポーターを見習いたい」と思ってもらえるかどうか。そういう存在になることを目指して欲しい、ということでしょう。最後に、非常に奥深い課題を投げかけられた、と思います。
「人に愛されるクラブ」という基準に照らして考えれば、札ビラでただ選手を買い集めようとする、相手チームや選手に対する必要以上の罵倒、ゴール裏の分裂等々に対し、自ずとやるべき答えが見えてきます。
祖母井さん。
これまでの取り組みから、そして最後のファンへの問題提起まで。本当に感謝しています。
本当に、本当にありがとうございました。
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» [JEF] 来シーズンの日程概略発表ほか [さっちゃんの日常]
来シーズンの日程概略が発表されました。ジェフの公式でこんなに早く告知されるのって初めてでしょうか?ナ [続きを読む]
受信: 2006年12月20日 (水) 02時24分
コメント
こんばんは。
自分のブログの中でもちょっとだけ祖母井さんの記事のことを書いたので、こちらの記事の紹介とトラックバックをさせていただきました。
事前確認しなかったので、もしご迷惑なようであれば、修正等しますので言ってください。
投稿 さっちゃん | 2006年12月20日 (水) 02時28分
TBの件、全く問題ありません。
わざわざご連絡、有難うございました。
投稿 fourteen | 2006年12月20日 (水) 12時27分
祖母井さんの発言からすれば、チャレンジという言葉だけに意義を見出してる阿部の行動は、まさにプロスポーツの「負」の部分だ。
これに、阿部が気づいてくれれば良いのだが…。
投稿 犬 | 2006年12月20日 (水) 15時30分
コメント有難うございました。
きっと、気付いてくれていると思います。
祖母井さんも、周囲から愛される(≒尊敬される、共感される)ために何が必要か、という説得をなさったと思うし、その部分に関しては、阿部選手も理解しているでしょう。
ただ、近年で言えば、茶野選手、村井のように新しい環境を求めて移籍をした選手が居ます。彼と同年代で言えば、ルマンの松井選手や、大久保選手もそうでした。「・・負の部分」とは言え、選手として活躍できる限られた時間を目一杯使いたい、と思う気持ちは、通常の社会人、学生以上のものがあると思います。
ファンができることは、伝えたいことを伝えきるだけかも知れませんね。
あとは、彼の判断。
ただ、個人的には移籍の気持ちが強いのではないか、とも感じています。
投稿 fourteen | 2006年12月20日 (水) 17時56分